逆流性食道炎による嘔吐とネキシウムとカルシウム関係

逆流性食道炎は胃液や十二指腸液が、文字通り逆流することで食道を荒らして炎症などの症状を起こします。日本人には少ない病気と言われていましたが、近年の食生活や生活環境の変化、ストレスなどの要因によって年齢に関わらず発症することが多くなっています。逆流性食道炎の最も多い症状に胸焼けがありますが、胃酸が逆流することで口の中に酸っぱい感覚が残ったり、酷い場合は嘔吐してしまうこともあります。実際にアルコールの過剰摂取や暴食によって嘔吐することが多いので、吐き気を誘発するような食生活をすることは控えるようにしなくてはいけません。また、嘔吐してしまえば楽だからといって、何度も吐いて習慣化してしまうと体が慣れてしまい、ちょっとしたことで嘔吐しやすくなってしまいます。食道が胃酸によって荒れすぎるとガンなどの、別の病気を引き起こす原因にもなるので、放置せずに治療を行うようにしましょう。治療薬で良く用いられるものは、ネキシウムと呼ばれるプロトンポンプ阻害剤で、胃酸の生成を促進するプロトンポンプとしての機能を阻害することで、胃酸分泌を抑制します。そのため、逆流性食道炎以外にも、十二指腸潰瘍や吻合部潰瘍に使用されます。ネキシウムでの治療は長期的な服用が必要になりますが、プロトンポンプ阻害剤は骨密度の低下には作用しませんが、カルシウムの吸収を阻害するため、1年以上の服用は骨折の危険性を高めます。高齢者がネキシウムを使うとカルシウム不足により骨粗鬆症にかかるリスクが高まるため、カルシウム補給に加え骨粗鬆症治療薬を併用することもあります。場合によってはネキシウムなどのプロトンポンプ阻害剤の使用を諦め、H2ブロッカーなどに切り替えられることもあります。